ADVANCE SIGMA9

2014年にリリースされたADVANCEのCクラスグライダー「SIGMA9」。

このクラスでは控えめなアスペクト比5.8によって全体として扱いやすいグライダー。

このクラスのノーマルグライダーとしては最もといっていいほどの軽量で、ライズアップ特性も良好。

詳しくはアドバンスジャパン松原氏のインプレッションレポートをご覧ください。

以下、メーカサイト等から引用で詳細をまとめました。

[Advance Sigma9] 認証:EN/LTF C

価格(税別) ¥570,000

目次

- コンパクトパワー -

小さなアスペクトレシオと重量、よりアップされたパフォーマンスと正確さ、これらがシグマ9 を一言で表します。
名高いシグマシリーズの中で最新のモデルは、最近のEN C クラスの中では最も低いアスペクトレシオを持ち、しかも、最高のパフォーマンスを持ちながら軽量です。コンパクトで安定した翼は、常に快適な乗り心地を提供し、安心感のあるフィーリング、タービュラントな空域でアクセルを用いた時には特にすべてのポーラーカーブ上でパフォーマンスを発揮します。

グライダーカラー

z

 

テクニカルデータ

SIGMA 9 23 25 27 29
翼面積(実測) m2 22.5 25.0 27.0 29.0
翼面積(投影) m2 18.8 20.9 22.5 24.2
テイクオフ時の推奨重量 ** kg 60 – 85 75 – 100 90 – 115 105 – 130
グライダーの重量 kg 4.55 4.9 5.25 5.55
アスペクト比(実測) 5.8 5.8 5.8 5.8
アスペクト比(投影) 4.1 4.1 4.1 4.1
翼幅(実測) m 11.5 12.1 12.6 13.0
翼幅(投影) m 8.8 9.3 9.6 9.9
トリムスピード * km/h 39 (+/- 1) 39 (+/- 1) 39 (+/- 1) 39 (+/- 1)
マックススピード * km/h 55 (+/- 2) 55 (+/- 2) 55 (+/- 2) 55 (+/- 2)
セル数 59 59 59 59
ライザー数 3+1 3+1 3+1 3+1
認証クラス EN / LTF C EN / LTF C EN / LTF C EN / LTF C

* 推奨重量範囲内で、装備重量・グライダーサイズにより変動します
** パイロット、パラグライダー、全装備を含む

 

ーアドバンスジャパンHPより

これ以上の、何が必要?

マーケットを常に牽引してきたアドバンス。そのグライダーラインナップの中でも、もっともアドバンスらしさを体現するのがシグマシリーズだ。1989年のファーストモデル以来、シグマは軽快かつ鮮やかなハンドリングで、スポーツクラスのベンチマークを飾ってきた。9世代目を迎えたシグマ9は、今回の改良によって、どのような進化を遂げたのか?

軽量化のアドバンテージ

インテークに軽く風を入れるだけで、ふわっとグライダーが立ち上がり始める。自重4.55?のクラス最軽量が、このライズアップを可能にしているのだろう。ライザーを持つ手首を軽く反しただけで立ち上がってくる。インテーク周りだけにプラスティックバテンを使用して、軽量化に成功している効果だろう。
軽くブレークを抑えるだけで、ピタッと頭上安定。揚力を感じてテイクオフ。グライディングに入ると、いつも乗っているイプシロン7とは明らかに違う滑空性能に心が弾む。
ファーストサーマルに突入し、ターンを開始。最初のターンは注意深く慎重に引き始める。ブレーク引き始めと同時にグライダーが反応を始める。実にダイレクトなハンドリングだ。この滑空性能を持ちながら、シャープなハンドリングを融合させているのは流石アドバンス。自在にコントロールできる感じだ。
ターン中、更に深くブレークを引いてみる。クンッと翼が反応し、クルッとその場でターンをするかの如くサーマルを掴む。ミッドシップカーを彷彿させるシャープかつクイックなハンドリングは、代々受け継がれてきたシグマシリーズそのもの。ダイレクト感が付け加わって、さらに旋回性能が向上した感じだ。

5.8の低アスペクト比が織りなす扱いやすさ

気が付けば雲底まであと少し。ラフな気流の中でも安定している。グニャグニャと左右の翼が別の動きをするようなことはない。5.8の低アスペクトならではの安心感だ。
飛んでいて驚いたのは、グライダーがパイロットへ伝達する情報の丁度良さ具合だ。通常、僕たちが空を飛ぶ時は、気流の状態をグライダーが受け、そこから発信する情報を感じ取って操作している。その情報が多すぎると、処理スピードが追いつけなくなり、恐怖心に変わることが多いのだが、シグマ9は絶妙な情報加減なのである。グライダーが情報を吸収し最適化、伝えるべき情報を必要な分だけパイロットに送る。そういった印象を受けた。これが乗りやすさと安心を感じさせるひとつの理由と言えるだろう。

優れたパフォーマンス

アクセルは非常に軽い。風切り音が変わり、スピードが上がっていく。いくつかサーマルをスキップしてみるも、挙動は安定している。テクノロジーの進化に驚くばかりだ。
しばしのフライトを楽しんで、そろそろランディング体勢にはいる。サクサクっと切り替えしをしながら、高度処理をしてファイナルアプローチ。少し高めに入ってみる。ターゲットをめがけて低速時の感触をみる。低速もよく粘る。そしてランディング。  これはもう、9世代目のシグマの名に相応しく「素晴らしい!」の一言に尽きる。非常にバランスの良く取れたグライダーだ。曲がる、浮く、走る、止まるが、当たり前のように高次元で実現させていることに驚かされる。それでいて、扱いやすい。これ以上の何が必要だろうか。この楽しさをあなた自身で感じてみていただきたい。あの、楽しくてワクワクする空へ、新しいシグマ9が連れて行ってくれることは間違いない。

(REPORT: Masayuki MATSUBARA)

ーパラワールド ギアインプレッションより

ADVANCE JAPANホームページ(SIGMA9)

http://www.advancejapan.co.jp/home/?p=684

 

アドバンスジャパン松原氏のインプレッションレポート

http://www.advancejapan.co.jp/home/?page_id=426

 

ADVANCEホームページ(SIGMA9)

http://www.advance.ch/en/products/paragliders/sigma-9/

 

テストレポート

advance-sigma9-25_eapr_uk

 

「ADVANCE Youtubeチャンネルより」

 

 

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