GIN CARRERA+

2015年にリリースされたGINのハイエンドBクラスグライダー。

なにかと市場を賑わせたCARRERAをより、多くのパイロットが乗りやすいようにバージョンアップ。

翼部分はそのままに、迎え角を大きめに、メインラインを短めにして安定感を増しながらもパフォーマンスは健在!

CARRERAからCARRERA+へのバージョンアップキットも販売されています。

 

以下、メーカサイト等から引用で詳細をまとめました。

[Gin Carrera+] 認証:EN-B, LTF-B

より高くより遠くへ
ハイパフォーマンスな翼がより遠くへ飛んでいけるようにチューンアップされました。迎え角が大きくなり、トリム速度は遅く設定され、滑空比が向上。また、ハンドリングが軽やかになり、積極的なセンターリングで最高の上昇率が得られます。また、メインラインの長さが調整され、背丈が低くなったことで、リアルなコンディションの中で起こり得るトラブルにも対応しやすいマニューバー特性となっています。クロスカントリー飛行を大いに楽しみ、自己記録の更新を目指しましょう。
本体価格¥520,000(税別)
より良いパフォーマンスを目指して、カレラがバージョンアップしました。
メインラインには被覆付きのリロス社製PPSLが用いられ、長い期間性能が保たれます。またフライト中のライン変化が少なく、より大きなアタックアングルでの飛行を可能にしました。さらに、新しいライザーシステムでグラウンドでの取り扱いが容易となりビッグイヤーなどの降下手段を有効に使えます。
「より高く、より遠くへ」クロスカントリー飛行をこよなく愛するパイロットのために最適化されたカレラプラスを是非お試しください。

カレラオリジナルのユーザーの方々には、カレラプラスアップグレードキットが販売されています。

キットに含まれるものは
 ・スプリットAライザーとグリップ:1セット
 ・新しいライン:XS.S.M.サイズは48本/L.XL.は54本
 ・ラベルステッカー
 ・カレラプラスステッカー
 ・パッキングバッグタグ

販売価格¥60,000(税別)

内圧平均化技術(EPT)で、失速しにくい長いブレークストローク

スプリットAライザー使用でスムーズなライズアップ

被覆付きPPSLラインの使用で安定した飛行特性

安定したビッグイヤー降下

GIN CARRERA+ グライダーカラー

GIN CARRERA+ PLUS グライダーカラー

 

 

GIN CARRERA+ テクニカルデータ

サイズ XS S M L XL

セル数

59 59 59 59 59

翼面積(実測)(㎡)

21.58 23.5 25.5 27.6 30.01

翼面積(投影)(㎡)

18.44 20.08 21.8 23.6 25.63

アスペクトレシオ(実測)

6.2 6.2 6.2 6.2 6.2

アスペクトレシオ(投影)

4.75 4.75 4.75 4.75 4.75

飛行重量(kg)

65-85 75-95 85-105 95-120 110-135

機体重量(kg)

4.9 5.1 5.6 5.9 6.3

EN/LTF

 B B B B B

ーアエロタクトHPより

高パフォーマンスを維持しつつ、よりリラックスして飛べる翼へとリニューアル!

 この春発売が開始されたカレラプラス。ハイエンドBクラスでクロスカントリーを狙うパイロットをターゲットとしているのはカレラと同様だが、ラインチューニングが施され、単なるマイナーチェンジとは言えない、大幅アップグレードがなされている。

何が変わったのか?

カレラにラインチューニングを施し、EN、LTFともにBカテゴリーで新しく認証取得されてリリースされたカレラプラス。その改良点とは、メインラインの素材が被覆のないコンペティションラインからリロス社製の被覆付きPPSLラインへと変更されたこと、そしてライザーがAスプリット型となったことだ。  キャノピーや主なアッパーライン、ミドルラインはカレラと同じ仕様で、カレラオリジナルのユーザーにはラインとライザーを交換できるようにアップグレードキットが用意されている。
カレラオリジナルではAライザーが1本にまとまっており、ライズアップにコツが必要だったが、カレラプラスではシンプルにスプリットAを引くことで、フロント、リバーステイクオフ共に素直に立ち上げられる。翼端が地面にタッチするような状況からでも、ブレークコード操作で頭上まで持ってくることができた。グランドでの取り扱いやすさは、ライザーを変更した効果だけではなく、メインラインが全体的に短くなったことが大きな要因となっている。

サーマリング能力とアクセルワーク

ブレークコードを引き込む重さは普通で、多少重く感じたカレラとは違い一般的だ。ブレークグリップにはプラスチックボールは付いておらず、その分グリップの位置が高くなったことでニュートラルポジションがカレラより浅い。テイクオフの際もグリップに手首を通し、ライズアップから頭上安定そして、ニュートラル近くで加速に移るとゆっくりとした速度でデパーチャーできるので、地上、空中共にグリップに手を通して操作すると間違いなさそうだ。
テスト当日はサーマルが小さく、弱かった。一般的に旋回半径を小さくするためには深いバンクをかけなければならず、ノーズが下を向き上昇効率が下がる。しかし、カレラプラスでは逆にノーズを上に向けて上がっていくような錯覚を起こしてしまう。しかもアウトサイドのブレーク操作は最小限で良く、内翼が失速する傾向もなく実に効率よく上がっていく。
この小さなサーマルでの上昇率の良さ! カレラプラスは間違いなくアップグレードされていると感じた。
カレラプラスでの一般的なクルージングは、キックダウンシステムが効くまでのハーフスピードを使うとよい。ライザー全体を握るようにして滑空を安定させることで、滑空比はすこぶる良く、気流の変化で多少あおられてもピッチダンピング・ロールダンピングは最小で、安定した滑空を見せる。
また、次のサーマルまで確実に到達できる時は、フルスピードで進むと良い。この場合もライザー全体をしっかり握るように手をかけ、人差し指でAラインを触っておくようにする。カレラプラスは翼が一気に潰れることはなく、潰れる場合はまずAラインがゆるみ始める。その兆候を人差し指で感じたらアクセルを戻してやれば問題ない。

サマリー

カレラプラスは、浮きが良く遠くへ飛んでいける翼としてアップグレードされた。操作感覚や乗り味はカレラオリジナルとは別物といえるが、アスペクトレシオ6.2のパフォーマンスを維持し、リラックスしてクロスカントリー飛行を楽しめる翼となった。
アップグレードキットを利用するパイロットは同じキャノピーで違う飛びを味わうことができるので、是非アップグレードしてもらいたい。

(REPORT: Ayumu Miyata)

ーパラワールド ギアインプレッションより

GINホームページ(Carrera+)

http://gingliders.com/paragliders-jp/carrera-plus/

テストレポート

DHV Testreport EN926-2_2005 __ GIN Carrera+ S

動画集

「Gingliders Youtubeチャンネルより」

 

「アエロタクトより」扇澤氏によるわかりやすいインプレッション

 

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