今、軽量機材がアツイ!軽量のススメ&選び方 -グライダー編-

Lightweight -glider-

最近、軽量グライダーがあまりにも増えてきて、もはやどれが軽量でどれがノーマルなのかがよく分からないほどに浸透していますよね。

ハイク&フライのためだけじゃない!機材を担いで歩いて登ったりしないパイロットにとっても、「軽い」のは超魅力的です。

そんな軽量機材の素晴らしさを知ってもらい、選ぶ時の参考になるように、
軽量のススメ&選び方-グライダー編-です。
(ハーネス&レスキュー編も公開予定)

軽量機材(グライダー)最高!

軽量装備といえば「ハイク&フライ」

軽量装備でハイク&フライ

今ではかなり馴染みのある言葉になりました。

近年のパラグライダー界は、急速に軽量グライダー市場が拡大し、今では完全に一般化しています。

少し前までは、フライト機材を担いで歩いて山を登るなんて、過酷なトレーニング以外の何物でもなかった。
かくいう私もその変人達の仲間だったわけですが(笑)

こんなに軽くてコンパクトな道具で空を飛べるなんて・・・。
健康にブームなんてものがあるのかないのか、よく知りませんが、ヘルスケア製品市場が活発なのは明らか。

けど、やっぱり健康の基本は体を動かすこと!

自分と自然と向き合い山を登り、心地よい汗を流し、最高のロケーションでコーヒーを飲み、パラグライダーでテイクオフ。
そこにあるのは圧倒的な達成感と解放感。

八方尾根でハイク&フライ

この写真は、アウトドア撮影隊GOATの隊長山岸君と撮影のためにハイク&フライした時に撮ってもらったもの。

最高でしょ!?
とか言いながら、私自身は昨年スキーで膝を痛めてしまいハイクアップできないという悲しい状態(涙)

火付け役はやはり、2003年に初開催されたRed Bull X-Alpsでしょうか。
2007年大会では、日本パラグライダー界のレジェンド扇澤郁氏が5位入賞を果たし日本国内でのこの大会の知名度が急上昇した。
ヨーロッパアルプス山脈の真っ只中を直線距離で800km以上もの距離をパラグライダーと徒歩のみで移動し、実際の移動距離は1800kmにも及ぶという超人的なレース。多くのフライヤーが魅了され、それまでのパラグライダー界に衝撃を与えました。

そして昨今、ヨーロッパを中心にハイク&フライブームが大きな広がりを見せ、その流れは日本にも着実に広がってきています。
法律・慣習・常識・認知度・それに伴うルールなどハード面でいろいろな制限を受ける日本では、ヨーロッパほど自由で魅力的な楽しみ方をするのはなかなか難しいのが現状ですが。
そんな中でも最近では多くのフライヤーの方々が盛んにハイク&フライを楽しんでいる様子をSNSなどで目にする機会が増えました。

ここ白馬八方尾根は、北アルプス山脈からとてもアクセスの良い場所に位置するフライトエリアなわけで。
「フライヤー達がこんな素晴らしい環境でハイク&フライトを楽しめるようになったらいいな。」
という想いは強く持っています。
とはいえ、多くの登山者やトレッキングを楽しむ人達が集まる場所でもあり、国立公園でもあり、、、周囲の方々の理解を得ながら、焦らず徐々に少しずつ。。。前進しています。

八方池山荘に泊まり暗いうちから登り始め、モルゲンロートで真っ赤に染まる北アルプスを眼前に尾根上からテイクオフ!
高度差1600mの至福のぶっ飛び!!

なんていう妄想は出来上がっています。
いつか実現したいですね!いや、します!

全てが「軽い」

Mentor6 light テイクオフ

軽くてコンパクトで持ち運びが楽。
グライダーだけでも1~2kgくらい軽くなるので、随分と変わってきます。
なんと、2リットルのペットボトル分も軽くなるんです!
グライダーって結構重たいんですよね~。

車から降ろして、テイクオフまで運び、広げてテイクオフの準備。全てが楽になります。
どーしよーかなー、飛ぼっかなぁー、やめとこうかなー、なんていう微妙なコンディションの時も、重たいフライト機材に億劫にならずに飛びに行けちゃう!
飛ぶ機会が増えれば、それだけで確実に上手くなる!

そして、軽いグライダーはライズアップも軽い!

当然ですが、自重が軽いグライダーは重力も小さくなり、簡単に頭上まで上がってきてくれます。
憂鬱だった無風や微風でのテイクオフも、軽量装備でストレスフリーに!

体力や身体能力をそれほど必要としないパラグライダーは高齢者でも楽しめるスポーツです。
体力がない、もしくは落ちてきたフライヤーや入門者の方は軽量機材を選ぶだけで確実に楽しさが倍増します。
軽い機材を使うことで体への負担も軽減され、結果として安全性も向上します。

種類と選び方

需要が高まれば、当然そこをターゲットにした製品が開発されるわけです。
軽量機材というと、「グライダー」「ハーネス」「レスキューパラシュート」がメインになります。

まずは今回は「グライダー」についてのご説明です。

あなたのフライトスタイルは?

軽量機材を選ぶにあたり、その機材を使ってどんなフライトがしたいのか?整理しておきましょう。

・ガッツリ登る!本格ハイク&フライやるぜ!
・ハイク&フライもやるけどソアリングフライトをしっかり楽しみたい。
・歩いて登ったりはしないけど、軽い機材で気軽に楽しみたい。

などなど、目的は様々でしょう。
そして一番大切なのは、あなたのフライト技術です。楽しいフライトには技術に合ったグライダー選びが最重要です。

今回は、アエロタクト・エアハート・アドバンスジャパンの3社の取り扱い製品からピックアップしてご紹介させていただきます。

それぞれに選び方の目安がありますのでご紹介していきましょう。

AdvanceのPi2

グライダー選び

ポイントは目的(フライトスタイル)」「技術レベル」「総飛行重量の変化」です。

中でもついつい忘れがちなのが、「装備が軽くなれば総飛行重量が変化する」ことです。
今までノーマル機材で総飛行重量が85kgだった場合、軽量を意識した装備(ヘルメット、服装なども含めて全て)にするとあっという間に5kg以上は軽くなります。すると、選ぶグライダーのサイズも変わってくるので、軽量機材に変える時には、最終的にどこまで軽くするのかをイメージしてから買うことをお勧めします。
まずは軽量グライダーを買って、ハーネスを変えて、レスキューが買い替え時期になったら軽量にして・・・
ハイクアップしだしたら体重が減ってきて・・・
気がついたら、グライダーのウェイトレンジが合わない!

なんてことにならないように、買い替えは計画的に!

今では「各メーカー」どころではなく、「各メーカーの各クラス」に軽量グライダーがラインナップされているような状況で、ただでさえクラス分けが複雑になってきている中で、漠然と見ていると、自分に合った軽量グライダー選びは難問です。
2020年2月現在での各メーカーの軽量グライダーのラインナップをまとめるとこんな感じです。

GIN NOVA PHI NIVIUK GRADIENT ADVANCE
クラスA YETI4 IBEX4
DOUBLESKIN
VIOLA KOYOT4 P Pi2
(A~C)
クラスB CALYPSO ION5 Light TENOR Light HOOK5 P
SKIN3 P
MONTANA3
クラスB+ EXPLORER MENTOR6 Light MAESTRO X-alps IKUMA2 P NEVADA2 Light XI
クラスC CAMINO ASPEN6 Light
クラスD BANTAM CLIMBER P AVAX XC5 OMEGA XALPS3

ノーマルグライダーの軽量版だったり、実質そうだけで、名前はまったく違ったり、そもそもまったく別のグライダーだったり。。。
まぁ、ややこしいです。
少し前までは、軽量はやはり耐久性の面で不安があったので試乗するのも難しいことが多かったのですが、最近は試乗機も多く用意されていて、実際に乗ってみることが出来る場合が多いです。
なので、我々インストラクターも試乗している機種も多くあるので、気になる場合はぜひ聞いてみてください。

セカンドグライダーとしての軽量グライダー

であれば、特に理由がない限りはクラスAかBから選ぶのが良いです。
フライトの安全性はもちろんですが、いろいろなシチュエーション(テイクオフ場所や風向・風速など)でのテイクオフ&ランディングのことを考えるとLowアスペクトで背丈(グライダーと自分との距離)が低いクラスAのグライダーが最も取り回しが良いことが多いからです。
そして、最近のクラスA・Bグライダーは本当によく飛ぶので、エリア内でのんびり楽しむには十分なパフォーマンスです。

ハイク&フライを主な目的

とする場合にはさらに細分化されます。
様々なシチュエーション(テイクオフエリアが狭い、風が良くない、風が強いなど)で高確率でテイクオフしたいような本格的なハイク&フライのためであれば、それ用のグライダーがあります。
最新機種だと、「NOVA のDOUBLESKIN」「GINのCALYPSO」「ADVANCEのPi2」のように、飛行重量によって特性が変化することを前提として設計されているグライダーです。
これらのグライダーに、ハイク&フライ用に設定された荷重で乗ると速度も速く様々なシチュエーションに対応できます。
ただし、安全認証も変化するので注意が必要です。

たとえば、ADVANCEのPi2はサイズと総飛行重量により特性が大きく変化します。

Pi2 飛行重量による変化

テーブルは、EN / LTF A認証レベルをBEGINNER、EN / LTF B認証レベルをOccasional、EN / LTF CレベルをEXPERTと示しています。

ADVANCEジャパンWebサイトより

DOUBLESKINにはこんな機能までついています。

doubleskinのホールディングピン
-写真はNOVAのWebサイトより転載

小さなループと木製のピンにより、非常に急で滑りやすい雪の上などの地形でも、パラグライダーを簡単に固定できますので、離陸のためのレイアウト中にグライダーが滑り落ちるのを防ぎます。キャノピーを膨らませると、ピンは自動的に解放されます。

-アエロタクト「DOUBLESKIN」 https://www.aerotact.co.jp/products/glider/nova-glider/doubleskin.html

あとは、完全に軽量に特化したシングルサーフェイス(1枚翼)のSKIN3

ただし、これらの超軽量グライダーは特にかなりの軽量素材を使用しているので、取り扱いには十分注意しましょう。
「グランドハンドリングには向いていません」と明記されている場合もあるほどです。

中上級者がメイングライダーとして選ぶ場合

は、クラスB+、Cも選択肢に入ってくるでしょう。
(人によってはクラスDのグライダーを選ぶこともあるかもしれませんが、ここではそのレベルの方は対象にしていませんのでスルーします。)
その場合は通常のグライダー選びと大差ないので、自分のレベルやフライトスタイルに合っているかどうかで選びましょう。

耐久性が気になる方は、セミライトのような軽めに作られているグライダーもあります。やはり、生地が厚くなる分耐久性は上がると思います。

日本人フライヤーは特に、「グライダーのクラス=自分のフライヤーとしてのステータス」のように考えている(というよりは、潜在意識下?)人が多いように感じますが、、、その話はまた別の機会に。

体力低めの入門者

の方は、インストラクターに軽量装備の相談をしてみましょう。
現代の軽量グライダーは入門に適したモデルも多数あるので、きっとあなたに合ったベストチョイスをしてくれます!

さぁ、どれにする?

どうでしょうか?
あなたの求めている軽量グライダーに出会えました?

ちなみに、今私が軽量グライダーを買うなら・・・

・ハイク&フライもやるけど軽量装備でもソアリングフライトをしっかり楽しみたい
・メイングライダーはCクラスなので、気軽に飛べるセカンドグライダーとして
・ハーネスも軽量がいいから総飛行重量は80kgくらいになりそう

なので、
DOUBLESKINのサイズ17にするか20にするか・・・
Pi2のサイズ19にするか・・・
といった感じです。

さぁ、じゃあハーネスはどれにしよっかなぁ。

ということで次回は

今、軽量機材がアツイ!軽量のススメ&選び方 -ハーネス編-

です。

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