NOVA BION

2011年にリリースされたNOVAのタンデム機。

 

当スクールでは2012年に購入し、約4年間使用。

初めてリーディングエッジにプラスチックロッドを使用したタンデム機だった。

テイクオフでキャノピーを広げると、しっかりとインテークが口を広げてライズアップを待ち構えてくれる。しかも何年経ってもあまり状況は変わらない。

ライン長が短いことにより、ライズアップ特性は良く、ロールの安定性も良い。

巡航速度が少し遅く、風に弱いところが少しマイナス。その分ランディングは合わせやすく取り扱いやすい。

以下、メーカサイト等から引用で詳細をまとめました。

[Nova Bion] 認証:LTF B, EN-B

 

NOVAからのメッセージ
Bionは低いアスペクトレシオと短いライン長、そして小さ目な翼面積で特徴されます。これらのことは、安定性はもちろんですが、ライズアップの際のインフレーション、ハンドリングを大きく向上させることとなりました。外見は安心感のあるものですが、NOVA伝統のグライディングパフォーマンスはそのまま維持することができたことも驚きです。

 
本体価格¥530,000(税別)
プロタンデムパイロットから多くのフィードバックがされたコンパクトなタンデムグライダー、
サイズ33と37がラインナップしています。

開発にはプロタンデムパイロットだけでなく、レクリエーションパイロットの意見が多く取り入れられています。ハードな使用に耐えられるセール生地。Mentor2に採用され、容易なインフレーションを維持するための柔軟なプラスティックバテン。長時間のビックイヤーを楽に保持するための「A3ラインストッパー」を装備。また、新しく採用されたプロファイルは抜群のピッチ安定はもちろん、短い助走距離での離陸、そして、どのスピード域からでも効果的なフレアー操作を可能とし、パッセンジャーへのストレスを軽減します。

 

 

リーディングエッジを補強する柔軟性に富んだフレキシブルバテン

安心感を与える低いアスペクトレシオ

短くなったライン長はより生み出された軽快な操作

マグネットで固定されるスプリットAライザー

スタビライザー部のゴミ出し用ポケット

フラッターを抑えるエアインテーク下部のベクトルバンド

オプションでカーボンスプレッターバーを用意

ビックイヤーを容易に保持するラインストッパー装備

耐久性と軽量を両立させたポルシェマリン製セールを採用

 

NOVA BION グライダーカラー

NOVA BION グライダーカラー

 

 

NOVA BION テクニカルデータ

Type 33 37

平面翼面積(㎡)

39.10 44

平面スパン(m)

14.18 15.05

平面アスペクトレシオ

5.14 5.14

投影翼面積(㎡)

32.40 36.44

投影スパン(m)

10.67 11.32

投影アスペクトレシオ

3.52 3.52

セル数

43 43

機体重量(kg)

7.5 8.5

スターティングウエイト(kg)

90-200 115-230

認証EN/LTF

EN-B EN-B

ーアエロタクトHPより

現場からのフィードバックにより完成した、コンパクトでイージーなタンデムグライダー

プロタンデムパイロットだけでなく、レクリエーションパイロットからのリクエストを取り入れて完成されたBION。低いアスペクトレシオと短いライン長、そして小さな翼面積が特徴的だ。この特性によって安定性はもとよりライズアップの際のインフレーション、そして自由自在なハンドリングを実現させることとなった。

ラインコンセプトとマテリアル

バイオン(Bi-ION)という名ではあるが、プランフォームはEN-B「イオン」とは全く別物であった。ABCDの4列ラインで、ボトムは安心感のあるオーソドックスな3本ラインを採用。ラインバランスを見直し、総ライン長の大幅短縮に成功している。
ハードな使用に耐えられる生地として、上面前にPorcher Sport 9092 E85Aと上面後方にDOKDO 30 DMF WRを採用。リーディングエッジはポリマーロッドで補強されている。このフレキシブルロッドは他メーカーのものと違って柔軟で、グライダーをザックに入れる際に折れないよう気を使う必要がない。
また、軽量なカーボン製スプレットバーが標準装備。3か所あるライザーフックポイントと2か所のパッセンジャーフックポイントが設置されていて、パッセンジャーの体重に合わせベストなバランスを作り出すことができる。

フライトインプレッション

タンデムのテイクオフといえば、その大きな翼面積からくる重さがパイロットに負担を強いるが、バイオンのライズアップは驚くほど軽い! 頭上安定時のブレーク操作は最小限でできた。
ブレークラインアタッチメントはテープで取り付けてあり、トレーディングエッジを絞り込むように引き込まれる。ロールとヨウがちょうどよいバランスで組み合わされ、思った通りのバンク維持、効率の良い旋回が可能だ。
トリム全開での安定感は申し分なく、速度増加は+10〜12?/h。フルスピード時においても翼は安定しており、リーディングエッジには強いテンションが保たれている。この安定性は、ノバのラインナップ機すべてに標準装備となった、インテーク下部にあるベクトルバントの効果だろう。
バイオンは、長時間のビックイヤーを楽に保持するための「A3ラインストッパー」により、引き込んだA3ラインをロックできるようになっている。ロック後は浅いブレーク操作も可能で、そのままアプローチも可能だ。
タンデムで最もパイロットが緊張する場面はやはりランディングだが、どの速度域からでも効果的なフレアー操作が可能。タンデム機特有のフレアー技術は必要なく、無風でもゆっくりとブレークコードを引き下げることでソフトランディングとなる。

サマリー

タンデム機とは思えない軽快なハンドリング、そして簡単なテイクオフとランディング、それでいて圧倒的な空中での安定感は、ノバの最新技術を集約した結果だろう。バイオンは、タンデム現場の要望を最大限取り入れた実用的なタンデムグライダーといえる。プロパイロットだけでなく、家族や仲間とフライトするレクリエーションパイロットにも絶対お勧めだ。。

(REPORT: Ayumu MIYATA)

ーパラワールド ギアインプレッションより

NOVAホームページ(BION)

https://www.nova.eu/en/gliders/previous-gliders/bion

 

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