2015年 X-Alpsのために開発されたNOVAの軽量ハイパフォーマンスグライダー。
TRITON2をベースに作られていますが、単純に軽量化しただけではないようです。
TRITON2からさらに最適化された3ラインコンセプトによりラインの有害抵抗を軽減させるなど、確実に性能がアップしていますね。
なかでもXSサイズはX-Alpsに特化して作られ、フルアクセルで+20km/h加速する事が出来、「EN-CCC」認証です。
リーディングエッジに使用されているプラスチックロッドは最小限で、小さくパッキングする時にも気にならないようです。
以下、メーカサイト等から引用で詳細をまとめました。
[Nova Triton2 Light] 認証: EN/CCC (XS) LTF/C (S,M)
XSサイズで3.4kgの重さを持つTRITON2lightは、2015 X-Alps Athlete のために作られました。
セールマテリアルには上面、下面ともにSkytex27g/㎡。耐久性の必要なリーディングエッジにはSkytex32g/㎡が採用されています。AirScoopプロファイルにより、加速時には高い内圧を維持することを可能としました。XSサイズは、フルアクセル使用時で+20Km/h加速することができ「EN-CCC」承認を取得しています。リーディングエッジにはプラスティックロッドが装着されていますが、特別なパッキング方法は必要ありません。コンパクトな収納を可能にするため、ハイクフライにも最適です。
本体価格¥600,000(税別)
The champion of the flyweightsTRITON 2LightはNOVAの最上級シリアルウイングTRITON 2をベースに開発されました。軽量になっただけではなく、多くのことが改善されました。Liros PPSL 191で最適に構成された3ラインコンセプトにより、TRITON 2と比較してさらにラインの有害抵抗が軽減させることに成功。さらなる高速パフォーマンスの向上をもたらしました。ハンドリングは軽く、より本能的にサーマルを感じることができます。ライザーは、幅12mmアラミドテープから作られています。取り扱いは簡単で、ライズアップ時にねじってセットアップしてしまうこともありません。
TRITON 2 lightは、妥協のない性能と抜群の軽さを兼ね備えた最強のXCグライダーとして登場です。
NOVA TRITON2 light グライダーカラー

カラーはカスタマイズできます。(別料金)
NOVA TRITON2 light テクニカルデータ
Type |
XS |
S |
M |
セル数
|
71 |
71 |
71 |
翼幅(投影)(m)
|
9.39 |
9.7 |
10.22 |
翼面積(投影)(㎡)
|
18.6 |
20.4 |
22.17 |
アスペクト比(投影)
|
4.7 |
4.7 |
4.7 |
翼幅(実測)(m)
|
11.86 |
12.34 |
12.98 |
翼面積(実測)(㎡)
|
21.93 |
23.73 |
26.29 |
アスペクト比(実測)
|
6.4 |
6.4 |
6.4 |
全高(m)
|
6.91 |
7.19 |
7.57 |
ライン全長(m)
|
244 |
253 |
267 |
機体重量(kg)
|
3.40 |
3.55 |
3.85 |
飛行重量(kg)
|
max.90 |
80-95 |
90-110 |
EN/LTF
|
EN CCC |
C |
C |
|
CCCクラス2ライナー機とも渡り合えるハイパフォーマンス!
さらに上を目指すパイロットのための翼
2015年レッドブルエックスアルプスでは、イギリスのスティーブ・ナッシュ他、数名がトリトン2ライトを使用した。トリトンライトの重量は、3.4kgと最軽量。リブ数が多めのしっかりとした構造にもかかわらず、パッキングに気を遣う必要のないシンプル設計。NOVAの最新テクノロジーが満載され、一般のトリトンと比べて、パフォーマンスも向上しているという。
小さいアスペクト比で多いセル数、その効果
トリトン2ライトは、このクラスにしてはアスペクトレシオが6.4と小さく抑えられている割に、セル数が71セルと多い。これは翼の形状をしっかりと保ち、ビローの少ないフラットなサーフェースを求めたためだろう。ライン構成は、吊り下げポイント数を制限することでラインによる形状抗力を最小に抑えているようだ。メインラインにはさらに細いPPSL191(被覆付き)、ミドルラインとアッパーラインにも細いアラミドのコンペティションラインが取り付けられたことで滑空性能向上が認められるとの情報だ。
フライトインプレッション
クロスの風でさえリバースライズアップからの頭上安定は容易で、安全確実にテイクオフ。このイージーさはミスの少ないテイクオフを実現してくれるだろう。
空中に飛び出した直後に感ずるブレークプレッシャーは程よく、しっかりとしたホールド感で翼全体を感じ取ることができ、翼を正確に操れそうな感触。
翼の剛性はノーマルのトリトン2より高い感じで、キャノピーがシェイクすることなくサーマルへの入りに無駄がない。バンクコントロールが容易でサーマルコアに最短で近づける感触は乗っていてストレスのないものだ。翼が軽くなっているのとライン効力が小さくなっているためなのか、サーマルセンタリングは「滑らか」の一言だった。
トリム速度でのクルージングでは、前後左右にぶれのない滑空が魅力である。ブーメラン10をハーフアクセルで追従してみたところ、引けを取らないグライドアングルに驚かされた。
特筆すべきは、高速時の安定した飛行と滑空比の良さ。アスペクト比6.4の、コンパクトで形状抗力の少ない翼を、フラットなサーフェースで作り上げたこと。さらに、エアスクープのインレット、クリーンなリーディングエッジ、ワンニードルで縫い合わせたシャープなトレーリングエッジが、性能を引き出しているのだろう。
大会で飛ぶことを考慮すると、ワングライドが5km程度と比較的短いアウト&リターンタスクであれば、その高速安定性と浮かせやすい操作性で充分戦える戦闘能力を秘めている。
さらに、プーリーとプーリーがタッチするまで加速させると、公表通り20?/h以上の速度増加が認められた。ぜひ、ゴールを目指すファイナルグライドをフルスピードで切ってみてもらいたい。
なお、サイドコラップス、フルストール、スパイラルなどベーシックなマニューバーをテストしてみたところCクラスの挙動を示した。CCCクラスでの承認はエックスアルプスでの戦闘能力を引き出すためスピードレンジを広げるためなのだと思われる。クロスの風でさえリバースライズアップからの頭上安定は容易で、安全確実にテイクオフ。このイージーさはミスの少ないテイクオフを実現してくれるだろう。
空中に飛び出した直後に感ずるブレークプレッシャーは程よく、しっかりとしたホールド感で翼全体を感じ取ることができ、翼を正確に操れそうな感触。
翼の剛性はノーマルのトリトン2より高い感じで、キャノピーがシェイクすることなくサーマルへの入りに無駄がない。バンクコントロールが容易でサーマルコアに最短で近づける感触は乗っていてストレスのないものだ。翼が軽くなっているのとライン効力が小さくなっているためなのか、サーマルセンタリングは「滑らか」の一言だった。
トリム速度でのクルージングでは、前後左右にぶれのない滑空が魅力である。ブーメラン10をハーフアクセルで追従してみたところ、引けを取らないグライドアングルに驚かされた。
特筆すべきは、高速時の安定した飛行と滑空比の良さ。アスペクト比6.4の、コンパクトで形状抗力の少ない翼を、フラットなサーフェースで作り上げたこと。さらに、エアスクープのインレット、クリーンなリーディングエッジ、ワンニードルで縫い合わせたシャープなトレーリングエッジが、性能を引き出しているのだろう。
大会で飛ぶことを考慮すると、ワングライドが5?程度と比較的短いアウト&リターンタスクであれば、その高速安定性と浮かせやすい操作性で充分戦える戦闘能力を秘めている。
さらに、プーリーとプーリーがタッチするまで加速させると、公表通り20?/h以上の速度増加が認められた。ぜひ、ゴールを目指すファイナルグライドをフルスピードで切ってみてもらいたい。
なお、サイドコラップス、フルストール、スパイラルなどベーシックなマニューバーをテストしてみたところCクラスの挙動を示した。CCCクラスでの承認はエックスアルプスでの戦闘能力を引き出すためスピードレンジを広げるためなのだと思われる。
サマリー
トリトン2ライトは、うまく乗ればCCCクラスの2ライナーとも戦える実力があるグライダーだ。それでいて、ビッグイヤーには安定感があり、ハードなコンディションでのエスケープもリスクなく行える。コンペ、クロスカントリー飛行、ハイクアンドフライアドベンチャーなど、さらに上を目指すパイロットに最適の軽量ハイパフォーマンスグライダーと言えよう。
(REPORT: Kaoru Ogisawa)
ーパラワールド ギアインプレッションより
|
NOVAホームページ(TRITON2 LIGHT)
https://www.nova.eu/en/gliders/triton-2-light/
テストレポート
DHV_Testreport_EN926-2_2005____NOVA_Triton2_light_S
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